第31回 バンクーバーを終えて…
4年に一度の冬の祭典、バンクーバー冬季オリンピックが終わった。トータル・ワークアウトで一緒にトレーニングをしたり、マネジメントしている選手たちが活躍をしてくれたことは、本当に嬉しいね。前回書いたショートトラックの桜井美馬、そしてモーグルの西伸幸、村田愛里咲、遠藤尚、スキークロスの福島のり子、スノーボードの岡田良菜選手。この6人が世界最高の舞台で活躍してくれたことは、僕らトレーナーにとっても最高の喜びだ。もちろん、彼ら以外の日本人選手も応援したし、時には、あの選手を指導したら面白いだろうな、なんてことも考えたりしたね。
モーグルの西伸幸選手は、つきっきりでトレーニングをしたことは一度しかないんだけど、彼も素晴らしい素質を持った選手だ。彼は自分がその時しているトレーニングが、自分の体にどのように変化をもたらし、どういった結果をもたらすかということを感覚的に理解出来る選手なんだ。一流選手に備わっていることが多いと思うんだけど、バンクーバーでは見事一桁の9位に入ってくれた。本人は悔しいのかもしれないけど、彼はまだまだ伸びる。まだ24歳だし4年後に選手としてのピークを迎えるんじゃないかな。
西選手と正反対の性格の福島のり子」選手も面白い。スキークロス女子の日本のエースだけど、結果は22位だった。でも、僕は頑張ったと言ってあげたい。なにしろ去年の秋に手首を骨折してしまうほどの大怪我をしてしまったのだから、予選突破だけでも大健闘じゃないかな。ちなみに彼女は西選手とは違って頑固(笑)。トレーニングが自分の体にどう順応するかを理解するのに、時間が掛かる傾向があった。もちろんそれは一概に悪いことではないよ。僕の伝え方が悪いこともあるし、それまでの練習方法と全く違うアプローチでトレーニングをしたら戸惑うほうが普通だ。自分の癖や体の作りを一番理解しているのは本人だから、僕の言葉を信じてもらうにも関係性を深く持つことも必要だね。けれども、彼女は努力家だし、トレーニングの壁を越えた時の彼女はまだまだ伸びるだろうね。
スノーボードの岡田良菜選手もどちらかと言えば福島選手タイプ。実直に練習に励んで、信念に基づいて練習をする、やはり頑固な選手なんだ。他のトレーニングにすっと移行出来るような柔軟性はまだ持っていないようだけど、並み居るベテランのスノーボーダー達を打ち破って、日本人最高位をワールドカップで手に入れるくらいの才能と度胸があるんだ。バンクーバーでは残念ながら予選落ちとなってしまったけれど、落ち込むには早すぎる。19歳の彼女にはまだまだ伸びしろは充分にある。
誰しもが努力をして日本代表に選ばれ、、バンクーバーの地で世界を相手に戦ってくれた。結果がどうあれ、まずはみんな怪我なく終わってくれたことが何よりも嬉しい。そして今回の結果を正面から受け止め、4年後を目指して欲しいと思う。もちろん僕も精一杯のサポートをしたいと思う。
















